第13回

 小 海 線

信州信濃の山間を電車がはしる
小諸から甲斐の国を目指して小海線ははしる
沿線には清里があり八ヶ岳がそびえている
中込を過ぎ龍岡城を過ぎここは三反田(現臼田)である
峰々を背に
車窓には緑の風がたなびき
何処までも果てしなく青い空が広がる
昔むかし信州信濃の山奥に桃源郷があった
そこにお城があって
お堀が巡らされ鯉が泳ぎ
お堀一面に桜が咲く
村外れで水車が水音を奏でている
今でもその面影が五稜郭として残っている
お袋が生まれ幼少時を過ごしたところ
ときおりお袋は昔を偲んで
田口村のことを語らい思い巡らしている

山 一歩