第23回

 昔の遊び

昭和28年から昭和30年頃のこと

路地に面した庭に

三々五々学校帰りの子供が集まって来る

缶けり Sケン 馬跳び等で 日が落ちるまで

夢中で遊んだ

女の子はゴムとび 石けりで遊んでいた

雁(かり)が西の空に消え入るころ

漸く子供たちは家路につく

お母さんが夕飯の支度をしている間

ラジオで「一丁目一番地」「笛吹童子」「紅孔雀」「オテナの塔」を

聞いていた

夕食は丸いちゃぶ台で

お父さんお母さん妹と僕の四人で囲んだ

その後夏は蚊帳の中で冬は湯たんぽが入った布団の中で

月刊誌ぼくら 少年画報を読んで眠りについた

週に一度プロレスがあるときは

近所のテレビのある家に見に行く

力道山とシャープ兄弟を

手に汗して見つめた思い出がある

 

山 一歩