空を見上げて
毎朝天気だと僕は屋上に上がって大空を見上げる
天空の青空を見て無限に広がる宇宙を感じる
果てしなく何処までも広がる青空に吸い込まれる
時に綿菓子のような雲が浮かび
薄く伸ばした綿菓子のような雲が静かに流れる
風が吹くと空気の存在をも感じ
風が凪ぐと全てが静止し存在を失う
何処からか鳥の鳴き声が聞こえる
仲間内でのお喋りなのか求愛の囀(さえず)りなのか
小鳥が親鳥にエサを求めて切なく鳴いているのか
大空を飛んでゆく鳥の羽ばたきが目に入る
そして瞬時にしてその姿が消えてしまう
辺りを見渡すと無機質なビルが凸凹に林立している
その中に木立を見つける
燃え立つような緑と空の青さが
鮮やかなコントラストに映る
暫くするとお天道様が顔を出す
何もかもお見通しのお天道様が
青空のなかで光り輝き微笑んでいる
山 一歩