遠のく明治 大正
明治大正の時代がどんどん遠くに過ぎていく
僕の記憶から消えていく
現代の原風景である明治を
僕の心にいつまでも残しておきたい
あの時代を少しでも知って感じたい
それには明治を生きた鴎外、藤村、漱石の世界を覗くことだ
明治の何がしかが分かるかもしれない
僕が今見ている月も
100年前に漱石が見ていた月も
お天道様も何ら変わりない
大正時代も同じである
大正時代の女性に大和撫子としての原点郷愁を感じる
時代に翻弄され忍従に耐える母親の気概を見る
佐和子の世界を覗いて
明治 大正 昭和 平成と時代は変遷し
生活様式は著しく変化を遂げたが
人の心は変わらない
いつの時代でも人情は変わらない同じである
山 一歩