第39回

 蝉しぐれ
モンシロチョウが飛び去って
ニイニイゼミが鳴きはじめる
セミは幼虫として地中で十数年を過ごし
成虫として地上に出てからの運命は果敢無すぎる
八月の真夏にはアブラゼミが蝉しぐれのように鳴き叫んで
容姿端麗なミンミンゼミ クマゼミが遠くのほうで鳴いている
夏が終りをむかえるころ
ヒグラシ ツクツクボウシが切なく哀しい声で泣き出す
セミの鳴き声が消えると
夏が終わり秋が始まる
昼間のセミの鳴き声が夕暮れの虫の声に変わる
秋の虫の鳴き声は哀愁が漂う.
コスモスが風にそよぎ赤とんぼが空を飛ぶ
空の色が秋色に染まる

山 一歩