第45回

 逢えたら 逢えるなら
別れて如何程の歳月が流れただろうか
年老いて髪に白いものが混じりお腹も出てきた
決してかっこいいとは思えない自分
あの人のことを一時も忘れたことはない
あの人は何処で何をしているのだろうか
あの人の今の生活を覗けるなら覗いて見てみたい
孫たちに囲まれた幸福な人生を送っているだろうか
それとも一人静かに余生を送っているのだろうか
あの時の風景の中にタイムスリップして
顔を崩して笑うあの素敵な笑顔に触れたい
遠い遠い昔が蘇る
二度と再会することはないと思っていたあの人の声が
偶然のいたずらか聞こえてきた
この喜びこの嬉しさが勝手に想像を掻き立て
あの人への想いを詩にしたためる
何時の日かあの人に読んでいただけたら
そしてあの人とハグ出来たら
夢でもいい
山 一歩