第66回

 日溜まりの縁側
茅葺きの屋根の下
冬の日溜まりの縁側で
お婆さんが一人
毛糸の手編みをしている
その横で三毛猫が
座布団の上で
丸くなって居眠りしている
ガラス戸の向こうで
時折木枯らしが音を立て
落ち葉が舞い踊っている
庭の片隅でスミレが寂しく咲き
実のない柿の木に
百舌が遊びに来ている

山 一歩