第75回

あこがれ
六十数年の過ぎ去り日々
小学校時代の想い出が蘇る
二部授業 
午前中に校庭に集まり ソフトボールなどして
午後の授業を受ける
給食
アルミの食器 脱脂粉乳のミルク
コッペパンと鯨の竜田揚げ
運動会
玉入れと騎馬戦
学芸会
緊張感と恥じらいで舞台に立ち
出店のゆで卵をむさぼり食べた
クラスに一人二人憧れの女の子がいた
学年でも何人かの素敵な女の子がいた
何か月かごとの席替えが待ち遠しく楽しみであった
たまたま憧れの女の子が前の席に座った時の喜び
ときどき鉛筆で背中を衝くと
笑顔を崩して振り向いてくれる
たわいもないお喋りをして楽しい時を過ごした
小学校を卒業したら当然同じ中学へ行くものと思っていたが
あの子は何処かへ越していってしまった
それ以来 夢と憧れのを膨らませて想い出に慕っている

山 一歩